【価値は?】特殊記念切手の買取価格が高い一覧とおすすめの業者を紹介

「昔集めた特殊記念切手に、思わぬ価値があるかもしれません。」

特殊記念切手は通常切手とは異なり、国立公園や文化財、アニメ、浮世絵など日本独自のテーマを描いた限定発行の切手です。

中には1シート数万円で取引されるプレミア切手も存在し、切手収集マニアには堪らない存在と言えるでしょう。

この記事では価値ある特殊切手の特徴や種類、そして高く売るためのコツやおすすめの買取業者まで、わかりやすく解説していきます。

手元にある切手の価値を知りたい方、不要になったコレクションを手放したい方はぜひ最後までお読みください。

この記事で分かること
  • プレミア特殊切手は1シート数万円
  • 流通枚数が多い特殊切手は額面同額程度
  • 反対に古くて流通量が少ない特殊切手は価値が出やすい
  • 1片からでも買取可能
  • 特殊切手おすすめの買取業者は福ちゃん
目次

特殊記念切手の価値や買取相場一覧

切手シリーズ名1片の参考価格1シートの参考価格
第一次国立公園切手(戦前)
第一次国立公園切手(戦前)
~1,500円1,000円~30,000円
文化人切手(第一次)
文化人切手(第一次)
1,000円前後(西周は5,000円前後)全種セットで20,000円相当
観光地百選切手
観光地百選切手
500円~1,000円全種セットで28,000円相当
国定公園切手
国定公園切手
~200円500円~3,000円
日本三景切手
日本三景切手
~100円1,000円~1,500円
第二次国立公園切手
第二次国立公園切手
~150円非公開(全種セットで20,000円相当)
鳥シリーズ切手
鳥シリーズ切手
~50円約300円
国宝シリーズ切手
国宝シリーズ切手
10円~120円~1,000円超
国際文通週間切手
国際文通週間切手
~180円~10,000円
切手趣味週間切手
切手趣味週間切手
~5,000円数万円規模
アニメ切手/キャラクター切手
アニメ切手/キャラクター切手
額面程度~10,000円(限定品)
昔ばなしシリーズ
昔ばなしシリーズ
~20円全種シートで高評価
自然保護シリーズ
自然保護シリーズ
20円~50円50円切手シートで約1,000円
SLシリーズ
SLシリーズ
~50円(ペア)約500円
伝統工芸品シリーズ
伝統工芸品シリーズ
~150円(ペア)全28種で1,700円相当

第一次国立公園切手(戦前)

第一次国立公園切手

1片の買取相場:~1,500円
1シートの買取相場:1,000円~30,000円

第一次国立公園切手は、1936年から1941年に発行された日本初のシリーズ型特殊切手です。

美しい自然風景を描いた図案と高い希少性により、現在でも5万円前後の高い価値を持つコレクター垂涎の切手と言えるでしょう。

この切手が高く評価される理由は3つあります。

  • 戦前の印刷技術の粋を集めた美しい図案で、雲仙や霧島などの国立公園の風景を芸術的に表現している美しい芸術性
  • 戦時下の混乱により多くが失われたため、完全セットで残っているものが非常に少ないという希少性
  • 日本初のシリーズ型特殊切手として切手史上重要な位置を占めている歴史的価値

全32種のバラ切手と7種の小型シートで構成され、特に人気の高い「雲仙国立公園」「霧島国立公園」などは市場でも注目されています。

32種完全セットは約5万円、小型シートは1,000円から3万円と幅広い価格帯で取引されており、保存状態の良いものや希少な絵柄はさらに高値が付くことも。

まさに第一次国立公園切手は、美しい芸術性と歴史的価値、そして希少性を兼ね備えた「切手界の宝石」と言えるでしょう。

全32種のバラ切手と7種の小型シートは以下より。

第一次国立公園切手の種類
  • 富士箱根国立公園
    • 暁の富士
    • 芦の湖より富士
    • 三ッ峠より富士
    • 東海道の富士
  • 日光国立公園
    • 中禅寺湖
    • 華厳の滝
    • 神橋
    • あやめ平
  • 阿寒国立公園
    • 雌阿寒山
    • 摩周湖
    • 阿寒湖畔
  • 大雪山国立公園
    • 十勝連山
    • 層雲峡
    • 大雪山
  • 吉野熊野国立公園
    • 橋杭岩
    • 熊野川
    • 那智の滝
    • 吉野山
  • 瀬戸内海国立公園
    • 屋島
    • 鞆の浦
    • 阿伏兎観音
    • 鳴門
  • 霧島国立公園
    • 高千穂の峰
    • 霧島神宮
    • 大浪池
  • 阿蘇国立公園
    • 米塚
    • 草千里
    • 阿蘇五岳
  • 十和田国立公園
    • 十和田湖(乙女の像など)
  • 中部山岳国立公園
    • 立山
    • 槍ヶ岳
    • 穂高岳
  • 磐梯朝日国立公園
    • 磐梯山
    • 五色沼
  • 支笏洞爺国立公園
    • 洞爺湖
    • 支笏湖
  • 上信越高原国立公園
    • 妙義山
    • 白根山
  • 秩父多摩国立公園
    • 雲取山
    • 御岳山
  • 大山国立公園
    • 大山
  • 伊勢志摩国立公園
    • 二見浦
    • 英虞湾
  • 雲仙国立公園
    • 雲仙岳
    • 小浜温泉
  • 陸中海岸国立公園
    • 浄土ヶ浜
    • 北山崎
  • 新高阿里山国立公園 (台湾)
    • 新高山(玉山)
  • 大屯国立公園 (台湾)
    • 観音山

文化人切手(1949-1952年)

文化人切手(1949-1952年)

1片の買取相場:1,000円前後(西周は5,000円前後)
1シートの買取相場:全種セットで20,000円相当

文化人切手は戦後復興期の日本が1949年から発行を開始した記念切手シリーズで、日本の近代化を支えた偉大な文化人・学者・芸術家たちを顕彰する目的で作られました。

現在でも高い歴史的価値とコレクション価値を持つ、日本切手史上最も重要なシリーズの一つです。

戦争が終わって4年が経った1949年、日本は物質的な復興だけでなく、精神的・文化的な復興も必要としていました。

そこで政府は明治維新以降に日本の発展に貢献した文化人たちの偉業を改めて讃え、国民の文化的誇りを取り戻すために「文化人切手」の発行を決定したのです。

発行種類:全18種類
額面:8円(初期)→10円(後期)
発行枚数:初期3種は各3,000万枚、その他は各1,000万枚
シート構成:20枚綴り

代表的な文化人切手

野口英世(第1号・1949年11月3日発行)

世界的な細菌学者
黄熱病研究で知られる
シリーズ第1号として記念すべき切手

福沢諭吉(第2号・1950年2月3日発行)

慶應義塾の創設者
「学問のすゝめ」の著者
日本の近代教育の父

夏目漱石(第3号・1950年4月10日発行)

「吾輩は猫である」「坊っちゃん」の作者
日本近代文学の代表的存在
現在の千円札の肖像でもおなじみ

全18人の顔ぶれ(第一次)

医学・科学分野から野口英世、木村栄、寺田寅彦、教育分野から福沢諭吉、新島襄、新渡戸稲造、文学分野から夏目漱石、森鴎外、樋口一葉、正岡子規、坪内逍遥、芸術分野から狩野芳崖、菱田春草、九代目市川團十郎、岡倉天心、その他西周、梅謙次郎、内村鑑三が選ばれました。

切手に込められた思い

それぞれの切手には、その人物の代表的な功績や人柄を表現する工夫が凝らされています。例えば、野口英世の切手では研究者としての真摯な表情が、樋口一葉の切手では女性作家としての気品ある姿が描かれています。

文化人切手は、単なる郵便料金を支払うための道具を超えて、戦後日本の文化的アイデンティティを象徴する貴重な文化遺産となっています。

コレクション価値

第一次文化人切手18種完全セットは、保存状態が良好であれば1万円から2万円程度の価値があります。

特に発行枚数の少ない後期の切手や、デザイン違いの希少版は高い評価を受けています。

文化人切手は日本の文化的誇りを切手という小さなキャンバスに込めた、まさに「文化的な宝物」と呼ぶにふさわしい存在 と言えるでしょう。

現代の私たちにとっても先人たちの偉業を振り返り、未来への指針を得る貴重な文化遺産として、大切に受け継がれています。

観光地百選切手

観光地百選切手

1片の買取相場:500円~1,000円
1シートの買取相場:全種セットで28,000円相当

観光地百選切手は、現在の切手買取市場において非常に高い評価を受けている貴重な特殊記念切手です。

1片あたり500円~1,000円、全種セットでは28,000円相当という買取相場は、発行から約70年が経過した現在でもその文化的・歴史的価値が市場で高く評価されていることを物語っています。

戦後復興期の限定発行として1951年~1964年という特定期間のみの発行で、現存数が限られているため希少性が高まっているのが価値が高い理由。

美術的完成度の高さでは当時の印刷技術の粋を集めた多色刷りの精密な図案は、単なる切手を超えた芸術作品としての価値を持ちます。

また日本観光史の証人として、高度経済成長期直前の日本の美しい風景を記録した歴史的資料としての意義があります。

国定公園切手

国定公園切手

1片の買取相場:~200円
1シートの買取相場:500円~3,000円

代表的な国定公園切手
  • 耶馬日田英彦山国定公園の青の洞門
  • 飛騨木曽川国定公園の木曽川渓谷
  • 丹後天橋立大江山国定公園の天橋立

国定公園切手は1962年から1974年にかけて発行された自然風景を描いた記念切手シリーズで、現在の買取市場では1片あたり最大200円、1シートで500円~3,000円という買取相場で取引されています。

発行から約50年が経過した現在でも買取価格が高い理由として、まず発行期間が限定されており現存数に希少性があることが挙げられます。

また日本の自然保護意識の高まりと観光振興を目的として企画された歴史的背景も、需要が高い理由と言えるでしょう。

さらに当時の高度な多色刷り印刷技術により、自然の美しさが鮮明に表現された芸術的価値も評価されています。

保存状態が良好な未使用品ほど高値での買取が期待でき、特に人気の高い図案のシートは上限価格での取引も可能です。

国定公園切手は自然保護思想を記録した文化的価値と収集価値を併せ持つ、注目すべき切手シリーズといえるでしょう。

>>国定公園シリーズの切手の買取|価値のある切手一覧を解説

日本三景切手

日本三景切手

1片の買取相場:~100円
1シートの買取相場:1,000円~1,500円

日本三景切手は日本を代表する三大景勝地である松島、天橋立、宮島を題材とした記念切手で、現在の買取市場では1片あたり最大100円、1シートで1,000円~1,500円の価格で取引されています。

この買取相場は、日本の伝統的な美意識を表現した文化的価値が現在も評価されていることを物語っていると言えるでしょう。

買取価格が維持される背景には、日本三景という誰もが知る名勝地への親しみやすさがあります。

松島の美しい島々、天橋立の砂州、宮島の厳島神社という厳かな風景は、多くの日本人にとって特別な意味を持つため、安定した需要が見込まれます。

また限定発行による希少性と、風景の美しさを表現した印刷技術の高さも価値を支えています。

各切手は日本三景の特徴的な景観を精密に描写しており、特に松島の多島美や宮島の海上鳥居といった象徴的な風景が印象的に表現されています。

保存状態の良いシートは上限価格での買取も期待でき、特に未使用品は高値での取引が可能です。

日本三景切手は日本の伝統的な美意識と郷土愛を象徴する、文化的意義の高い切手シリーズといえるでしょう。

第二次国立公園切手

第二次国立公園切手

1片の買取相場:~150円
1シートの買取相場:全種セットで20,000円相当

第二次国立公園切手は、1960年代から1970年代にかけて発行された日本の国立公園を紹介する記念切手の第二弾シリーズです。

現在の買取相場では1片あたり最大150円、全種セットで20,000円相当という高い評価を受けています。

第二次シリーズが高額なのは、第一次の成功を受けて企画された継続性と完成度の高さが理由。

全種セットで20,000円という価格は、個別の切手価値を大きく上回るプレミアムを示しており、コンプリートセットとしての希少価値が評価されています。

また当時の印刷技術の進歩により実現した鮮明な風景描写と、自然保護意識向上という社会的意義も価値を支えています。

代表的な図案には阿蘇くじゅう国立公園の草千里、上信越高原国立公園の志賀高原、日光国立公園の中禅寺湖などの壮大な自然風景が描かれています。

特に全種を揃えたコンプリートセットは、バラ売りでは得られない高額査定が期待でき、保存状態が良好であればさらに高値での取引も可能でしょう。

鳥シリーズ切手

鳥シリーズ切手

1片の買取相場:~50円
1シートの買取相場:約300円

鳥シリーズ切手は日本の美しい野鳥を題材とした記念切手で、現在の買取市場では1片あたり最大50円、1シートで約300円の価格で取引されています。

この買取相場は比較的控えめな水準ですが、根強い需要があるのは間違いありません。

買取価格が安定している背景には、野鳥への親しみやすさと教育的価値があります。

日本に生息する様々な鳥類を紹介することで、自然環境保護への関心を高める役割を担っていました。

また鳥類の美しい羽色や特徴的な姿態を精密に表現した印刷技術も、コレクターから評価されています。

発行数が比較的多かったため希少性は限定的ですが、その分手頃な価格で収集を楽しめる魅力があるでしょう。

代表的な図案にはウグイス、メジロ、カワセミ、ツバメなど日本人に馴染み深い野鳥が描かれています。

保存状態の良いシートであれば上限価格での買取も期待できるでしょう。

国宝シリーズ切手(第一次・第二次・第三次)

国宝シリーズ切手(第一次・第二次・第三次)

1片の買取相場:10円~120円
1シートの買取相場:~1,000円超

国宝シリーズ切手は第一次から第三次まで継続して発行された日本の国宝を紹介する記念切手で、現在の買取市場では1片あたり10円~120円、1シートで最大1,000円超の価格で取引されています。

この買取相場の幅は、各次シリーズや個別の国宝によって価値に差があることを示しており、文化財への関心度が反映された結果といえるでしょう。

買取価格に差が生じる理由として、まず国宝の知名度や人気度による需要の違いがあり、法隆寺五重塔や正倉院宝物など著名な文化財を題材とした切手は高値で取引される傾向にあります。

また各次シリーズの発行時期や発行数の違いも価格差を生んでおり、希少性の高いものほど高額査定が期待できます。

代表的な図案には阿修羅像、金閣寺、銀閣寺、東大寺大仏殿などの建造物や仏像が精密に描かれていており、魅力的な切手が多いのが国宝シリーズの特徴。

各次シリーズによって採用された国宝が異なるため、コンプリートを目指すコレクターも多く存在します。

特に第一次の希少な切手は上限価格での買取も可能ですので、金銭面だけでなく文化的な価値も高いと言えるでしょう。

国際文通週間切手

国際文通週間切手

1片の買取相場:~180円
1シートの買取相場:~10,000円

国際文通週間切手は世界的な文通促進を目的として毎年発行される記念切手で、現在では1片あたり最大180円、1シートで最大10,000円が買取相場です。

国際文通週間切手は万国郵便連合が制定した国際文通週間を記念し、日本文化を世界に発信する役割を担っているのが特徴。

高い買取価値が維持される理由として、歌川広重の東海道五十三次や葛飾北斎の富嶽三十六景など、日本を代表する名画が図案に採用されていることがあげられます。

特に1958年に発行された初回の「京師」は1シート1,000円以上、1960年発行の「蒲原」は美品シートで10,000円以上という高値で取引されています。

また国際郵便料金に対応した特殊な額面設定や、西暦のみの表記といった独特な特徴も魅力の1つ。

東海道五十三次シリーズでは「京師」「桑名」「蒲原」が特に高値で、富嶽三十六景シリーズでは「神奈川沖浪裏」が人気を集めています。

明治文明開化期の錦絵シリーズや大和絵シリーズなど、時代とともに様々なテーマで発行されており、初期のものほど希少価値が高くなっています。

国際文通週間切手は、日本の芸術性と国際的意義を併せ持ち、文化的価値と収集価値の両面で評価される特別な切手といえるでしょう。



>>価値ある国際文通週間プレミア切手10選|買取相場と高く売れる業者を紹介

切手趣味週間切手

切手趣味週間切手

1片の買取相場:~5,000円
1シートの買取相場:数万円

切手趣味週間切手は、1947年に制定された「切手趣味の週間」に合わせて発行される記念切手シリーズで、現在の買取市場では1片あたり最大5,000円、1シートで数万円という高額査定が期待できる貴重なコレクションです。

このシリーズには見返り美人や月に雁といった、国内外で高い人気を誇るプレミア切手が数多く存在しています。

高額買取の理由として、まず発行枚数の少なさがあげられるでしょう。

特に見返り美人は150万枚、法隆寺観音菩薩像はわずか6万枚という限定発行のため希少価値が高まっています。

また浮世絵や美人画といった日本の伝統的な芸術作品を図案に採用したデザイン性の高さも、コレクターからの根強い支持を集める要因に。

代表的な高額切手として、見返り美人はシートで15,000円前後、月に雁はシートで50,000円という相場で取引されています。

市川蝦蔵や法隆寺観音菩薩像なども数千円から数万円の価値を持ち、保存状態が良好であれば更なる高額査定も期待できるでしょう。

>>切手趣味週間シリーズの買取価格は?歴代の価値一覧10選とおすすめの業者3選を紹介

アニメ切手/キャラクター切手

アニメ切手/キャラクター切手

1片の買取相場:額面程度
1シートの買取相場:~10,000円以上(限定品)

アニメ切手・キャラクター切手は、現在の買取市場で注目度が高く、一般的には1片あたり額面程度ですが、限定品やシート状態では数千円以上の高額買取が期待できる切手です。

2003年から開始されたアニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズをはじめ、ポケモンやエヴァンゲリオン、ワンピースなど幅広い作品が題材となっており、切手収集家だけでなくアニメファンからも高い支持を集めています。

高額買取となる理由として、まず発行枚数の希少性があげられるでしょう。

限定生産品や特別記念版は通常品より価値が高まります。

また付属品の有無も重要で、解説書や専用台紙、初日カバーなどが揃っている場合は買取価格が上昇する傾向があります。

具体的な高額例として、ディズニー切手の白雪姫や眠れる森の美女、ドラえもん生誕45周年記念切手、名探偵コナン20周年記念切手で6,000円程度、スヌーピー切手では最大10,000円の価値が付くケースもあります。

一方で近年発行の一般的なシリーズは数百円から800円程度が相場となっています。

昔ばなしシリーズ

昔ばなしシリーズ

1片の買取相場:~20円
1シートの買取相場:全種シートで高評価

昔話シリーズ切手は、1973年11月から1975年4月にかけて発行された日本の昔話を題材とした特殊切手で、現在の買取市場では基本的に額面通りの20円程度が相場となっています。

現存数が多いため高額なプレミア価値は期待できませんが、全種類揃った状態であれば数百円での買取も可能な切手シリーズです。

額面通りの価格となる理由として、まず発行枚数の多さがあげられるでしょう。

1970年代という比較的新しい時期に大量発行されたため、現在でも多くの切手が市場に残存しています。

また特別な限定要素や記念的意義が薄く、希少性が生まれにくい状況となっています。

さらに切手収集ブーム以降の発行のため、保存状態の良い切手が多く残っており、プレミア価格が付きにくい環境が形成されているでしょう。

このシリーズは7集×3種類の全21種で構成されており、花さかじい、つる女房、一寸法師、かぐや姫、こぶとりじいさん、浦島太郎、ねずみ浄土といった馴染み深い物語が絵柄に採用されています。

バラ切手でも21種類すべてが揃っていれば、コンプリートセットとして数百円の価値が認められる場合があります。

昔話シリーズ切手は、文化的価値はあるものの投資的価値は限定的な、親しみやすい切手コレクションといえるでしょう。

自然保護シリーズ

自然保護シリーズ

1片の買取相場:20円~50円
1シートの買取相場:50円切手シートで約1,000円

自然保護シリーズ切手は、1974年から1978年まで発行された自然保護啓発を目的とした特殊切手で、現在の買取市場では1枚単位だと額面程度ですが、20面シートや全20種揃いの場合は400円から1,000円程度の買取価格が期待できるシリーズです。

希少動物や絶滅危惧種を題材としており、環境保護意識の高まりとともに買取相場は安定していると言えるでしょう。

買取価格に差が生じる理由として、各切手の題材となった動物の知名度や希少性が影響しています。

イリオモテヤマネコやニホンカワウソ、アマミノクロウサギなど比較的知名度の高い動物を描いた初期の切手は20面シートで400円前後の相場となっています。

一方でアカヒゲやリュウキュウヤマガメ、モリアオガエルなど後期に発行された切手は1,000円前後と高めの評価を受けており、発行時期や保存状態により価値が変動しています。

代表的な切手として特別天然記念物のイリオモテヤマネコや絶滅認定されたニホンカワウソ、小笠原固有種のオガサワラオオコウモリなどがあり、それぞれ日本の貴重な自然遺産を記録した文化的意義を持っています。

シート状態での保存が買取価格向上の鍵となっており、全種類コンプリートならさらに高値での取引も可能でしょう。

自然保護シリーズ切手は、環境保護の歴史を物語る教育的価値と適度な収集価値を併せ持つ意義深いシリーズといえます。

SLシリーズ

SLシリーズ

1片の買取相場:~50円(ペア)
1シートの買取相場:約500円

SLシリーズ切手は、1974年11月から1975年6月にかけて発行された日本の歴史的蒸気機関車をテーマとした特殊切手で、現在の買取相場は1片あたり額面金額~高くても50円前後です。

全10種類で構成されるこのシリーズはプレミア価値は付かないものの、鉄道ファンや切手収集家から根強い人気を集めているコレクションです。

買取価格が額面を下回る理由として、まず発行枚数の多さがあげられるでしょう。

1970年代という切手収集ブーム期に大量発行されたため、現在でも多くの切手が市場に残存しています。

また比較的新しい時期の発行のため希少性に欠け、特別な記念的意義も限定的であることが、プレミア価格が付かない要因となっています。

このシリーズにはD51型デゴイチ、C57型貴婦人、C58型、D52型など日本を代表する蒸気機関車10種類が描かれており、各機関車の特徴的なデザインが精密に表現されています。

2種類ペアで100円以下、シート状態で500円程度が相場となっており、使用済みやバラ状態では更に価値が下がる傾向があります。

SLシリーズ切手は日本の鉄道史を記録した文化的価値はあるものの、投資的価値は限定的な親しみやすい切手シリーズといえるでしょう。

伝統工芸品シリーズ

伝統工芸品シリーズ

1片の買取相場:~150円(ペア)
1シートの買取相場:全28種で1,700円相当

伝統的工芸品シリーズ切手は、昭和59年(1984年)から昭和61年(1986年)にかけて発行された特殊切手です。

第1集から第7集まで合計28種類の伝統工芸品が紹介されており、毎回2品目の工芸品を2種連刷で発行しました。各集の発行枚数は3300万枚と大量に発行されているため、希少価値は高くありません。

切手にはすべて写真が採用されており、工芸品の形や模様が分かりやすく表現されています。

工芸品1工芸品2
第1集九谷焼
石川県
西陣織
京都
第2集琉球紅型
沖縄
江戸木目込人形
東京
第3集一位一刀彫
岐阜県
伊万里・有田焼
佐賀県
第4集鎌倉彫
神奈川県
小千谷縮
新潟県
第5集南部鉄器
岩手県
博多人形
福岡県
第6集輪島塗
石川県
出雲石灯ろう
島根県
第7集京扇子
京都
砥部焼
愛媛県

伝統的工芸品シリーズ切手の買取価格は、大量発行されたためプレミアはついていません。

買取相場は額面の50%から65%程度となっています。

1片の買取相場は150円まで(ペア)、1シートの買取相場は全28種で1,700円相当です。

第4集切手(額面82円)の買取価格は額面通りとされており、10枚シートでの買取価格は800円から1,000円程度となっています。

高額取引は期待できませんが、根強い人気のある切手です。

価値ある特殊切手一覧

切手収集の中でも特に注目されるのが「特殊切手」と呼ばれるシリーズで、中には高額査定が期待できるものもあります。

  • 第一次国立公園切手
  • 切手趣味週間切手
  • 国際文通週間切手

代表的なものは上記の通り。保存状態によっては数万円で取引されることもあります。

また今回ご紹介したアニメやSLなどの人気テーマを扱った切手も、マニアの間で安定した需要があります。

特殊切手の中でも「見返り美人(1シート50,000円)」や「日本平の24円切手(1シート~35.4万円)」などは、特に高値で取引されています。

これらの切手をお持ちであれば一度専門業者に査定を依頼することで、思わぬ高値がつく可能性も。

コレクションを手放す際にはシリーズ名や発行年、保存状態を正確に把握しておくことが重要です。

特殊切手とは?

特殊切手とは日本郵便が発行する通常切手とは異なり、特別なテーマや目的に基づいてデザインされた切手のことを指します。

たとえば国立公園や文化財、アニメキャラクターなどを題材としたものがあり、期間限定で発行されるためコレクターズアイテムとしての価値も高まります。

期間限定の切手なので、希少で価値が高い切手はコレクターに愛されているでしょう。

特殊記念切手おすすめ買取業者3選

特殊切手は専門の買取業者に依頼することで手軽に高く売ることが出来ます。

迷ったら福ちゃんに依頼するのが無難。

特に特殊切手は歴史があり、査定士の知識や経験が必要です。

本当に価値ある切手に適正な査定をするのは専門の査定士でなければ出来ません。

専門の買取業者に依頼することで適正な価格での売却が出来ますし、出張査定や宅配買取にも対応しているので、査定に労力が掛かりません。

出張査定であれば即日、宅配買取でも数日以内には入金されるので、メルカリのように出品やメッセージのやり取りや配送の手間がなくすぐに現金化出来ます。

切手買取業者に依頼するメリット・デメリットは以下の通り。

メリットデメリット
価値ある切手を適正価格で売れる
レアな海外切手を高く売りやすい
自宅まで査定に来てくれる
宅配買取も可能
専門の買取業者に売るからトラブルが少ない
相場より極端に高くなることは少ない
一般の切手の買取価格は高くない
流通量が多い海外切手の相場は安い

特殊切手買取おすすめ業者3選

項目福ちゃんロゴ
福ちゃん

バイセル
ザ・ゴールドロゴ
ザ・ゴールド
社名株式会社REGATE株式会社BuySell Technologies株式会社マックスガイ
本社住所大阪府大阪市東成区中道3-2-7東京都新宿区西新宿6丁目5-1
新宿アイランドタワー7F
東京都中央区日本橋三丁目3番9号 メルクロスビル5階
店舗数全国9店舗35店舗70店舗以上
買取形式出張・宅配・店舗出張・宅配・店頭出張・宅配・店頭
査定手数料無料無料無料
営業日年中無休年中無休年中無休
公式URL公式公式公式

福ちゃんは国内外の豊富な流通ルートで、希少価値のある切手を高価買取できる

項目内容
会社名株式会社REGATE
本社住所大阪府大阪市東成区中本3丁目10-6 緑橋REGATEビル
店舗数12店舗
買取形式店頭買取、宅配買取、出張買取
査定手数料無料(宅配買取のキャンセル送料のみ有料)
営業時間9:00~20:00 (電話受付)
WEB受付は24時間・365日
URL公式サイト

福ちゃんの切手買取は、国内外に豊富な販売ルートを確保しており、希少価値のある切手を高価買取できる強みがあるといえます。

さらに切手に精通した査定員が一点ずつ丁寧にチェックし、使用済み切手で合っても価値を見逃しません。

人気の高いシリーズや限定版の切手などに、正しい価値を見定められる正確さに定評があります。

特に特殊切手は査定員の知識が問われやすいですが、貴重なプレミア切手の価値を見逃さないのが福ちゃんの査定員の強みです。

クーリングオフやキャンセルに対応している点や、タレントの中尾彬さんらをイメージキャラクターに起用している点も、企業としての信頼性を後押しする要素でしょう。

査定料や手数料は基本的に無料(宅配買取のキャンセル送料のみ有料)で、押し買いの心配もありません。

こうした充実したサポート体制から、福ちゃんは切手買取を安心して任せられるサービスといえます。

\ 年間査定数15万件以上 /

バイセルは豊富な買取実績と丁寧な接客で初めての利用でも安心できる

項目詳細
社名株式会社BuySell Technologies
本社住所東京都新宿区四谷4-28-8 PALTビル8F
店舗数35店舗
買取形式出張買取・店頭買取・宅配買取
査定手数料無料(宅配買取の返送料はお客様負担)
営業日・受付時間電話受付:24時間365日
店舗営業時間:10:30~19:00
公式URL公式サイト

バイセルは初めてでも安心して査定を任せられるという点が最大の魅力です。

その理由は、豊富な買取実績と丁寧な接客によって利用者の不安を取り除いているため。

具体的には査定料や出張料、相談手数料が一切かからず、費用面でのリスクがないことが大きな安心材料だといえます。

初めて使用済み切手を売るという方でも安心して利用できますね。

申込から査定完了まで経験豊富な査定士が担当してくれるので、買取が初めての方でも疑問点を解決しやすいでしょう。

価値ある使用済み切手を正しく査定出来るのも、バイセルの査定士の信頼できるところ。

\ 満足度97% /

ザ・ゴールドは少量のバラ切手でも高額査定できる

社名株式会社マックスガイ(ザ・ゴールド)
本社住所東京都中央区日本橋三丁目3番9号 メルクロスビル5階
店舗数70店舗以上
買取形式店頭買取/出張買取/宅配買取
査定手数料無料
営業日年中無休(年末年始を除く)
公式URL公式サイト

ザ・ゴールドの切手買取なら、少量のシート切手をバラ扱いされずに高額査定が期待できます。

さらに使用済みや状態の悪い切手も重さで引き取ってもらえるので、諦めがちな品もまとめて売却しやすい点が魅力です。

使用済み切手でも1点1点丁寧に査定してくれます。

特殊切手をシートで持っている人ばかりではないと思うので、バラ売りでも高く売れるのは安心できますよね。

ザ・ゴールドなら出張買取や宅配買取を無料で依頼できるので、忙しくて店舗に行けない方でも問題なく査定依頼できます。

\ 総利用者数180万人 /

よくある質問

特殊切手はメルカリで高く売れる?

特殊切手は希少価値があるものなら、メルカリなどのフリマアプリでも高く売れる可能性があります。

ただし切手の専門知識がないと適正価格を設定するのが難しく、価値を見誤って安く売ってしまうリスクがあるでしょう。

また個人間取引のためトラブルが発生する可能性や、商品管理・発送の手間もかかります。

難癖を付けられて時間や労力を消費して、結局満足の金額で売れないという場合も。

確実に適正価格で売りたい場合は、切手専門の買取業者に査定を依頼することをおすすめします。

特殊切手の初日カバーは価値が高い?

特殊切手の初日カバーは、切手が発行された初日に押された消印があるため、コレクターからの需要が高く価値があります。

特に発行日の消印や記念行事が行われた日の消印は人気があり、通常の切手よりも高い価値が認められることがあるでしょう。

ただし保存状態や切手の希少性によって価値は大きく変わります。

初日カバーの価値を正確に判断するためには、切手専門の査定士に依頼することが重要です。

切手の価値を調べる方法

切手の価値を調べるにはまず発行年や種類を確認し、ネットや専門書で基本情報を調べることから始めます。

インターネットオークションの落札価格を参考にすることで、実際の取引相場を把握できるでしょう。

今はAIも進歩しているので、写真を撮ってAIに提供することである程度価値が分かるケースもあります。

ただし切手の価値は保存状態や希少性によって大きく変わるため、正確な価値を知りたい場合は切手専門の買取業者や鑑定士に無料査定を依頼することが最も確実です。

切手画像引用;https://www.yushu.co.jp/shop/

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